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<所在地> ギリシャ アッティカ アテネ アゴラ
<別称> スキアス Skias Tholos Prytanikon
古典時代初期(前470から460年頃)の円形建造物で、プリュタネイオンのための食堂兼宿舎。度量衡基準の保管所としても機能した。見て分かるように、現在は円形の基礎以外はほとんど残っていない。
プリュタネイオンは恐らくアテネで最も古い時代に遡る公共建築の一つであるが、いつ建築されたのか正確には分からない。
前508/507年に実施されたクレイステネスの改革で、アテナイの評議会(ブーレー)の定員は500人となったが、うち50人づつが一年の十分の一を交代で分担し、日常的な業務を処理した。この50人がプリュタネイス(議長)、組織がプリュタネイオンと呼ばれ、35から39日間の間、このトロスで国費で食事をし、一部が交代で泊り込んで執務した。プリュタネイアの期間、国家が彼らの生活を保障することで、例え貧しい人であっても、その職務を果たすことができるようにしたのである。
プリュタネイア・システムに関しては、アリストテレスが『アテナイ人の国制』43-44で説明しているが、その解釈には研究者の間で差異がある。
アーカイック期にはここに、中庭を取り囲んで沢山の部屋が並ぶ様式の建築物があった。古典期に円形の建物が建てられ、ローマ時代には円柱のある入り口が設けられた。この横に、議事堂であるブーレウテリオンが立っていたのだが、現在ではその跡はほとんど残っていない。ブーレウテリオンの建築はペイシストラトスの改革時代(前六世紀末)に遡ると考えられる。
参考文献
- D.M.Metzger, "Prytaneis", in Oxford Classical Dictionary, 2nd edition, Oxford 1970, pp. 893-894.
- John M. Camp, The Athenian Agora. Excavations in the Heart of Classical Athens, London/ Thames and Hudson, 1986, pp. 95-97.
- 橋場弦 「民会」 『西洋古代史研究入門』伊藤貞夫・本村凌二編 東京大学出版会 1997年 28-29頁
- Christopher Mee and Antony Spawforth, Greece. An Oxford Archaeological Guide, Oxford/ OUP, 2001, p. 68
- Robin Barbar, Greece (Blue Guide), London- N.Y. 2001 (Revised reprint of the 6th edition of 1995), p. 102.
- Hans Rupprecht Goette, Athens, Attica, and the Megarid: an Archaeological Guide, London/ Routledge 2001, p. 77
- Chales Gates, The Archaeology of Urban Life in the Ancient Near East and Egypt, Greece, and Rome, London and N.Y., Routledge, 2003, p. 256.
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