小ミトロポリス
小メトロポリス教会

<所在地> ギリシャ アッティカ アテネ エルムー通り
<別称> 元主教座教会 パナギア・ゴルゴエピコオス ミクリ・ミトロポリス アギオス・エレフテリオス教会

アテネの現主教会の横に立つ十二世紀末か十三世紀初頭に建てられた元主教座教会。ビザンツ時代の彫刻の他に、古代の建築エレメントが随所に再利用されている。

Mitropolis
 左の写真は、南側から見たところ。

 内接十字プランで、四本の柱がドームを支えている。

 伝承によれば、この教会を最初に奉献したのはビザンツ后妃エイレーネ(イリニ)で、787年頃のこと。その当時の彫刻が再利用されている可能性もある。

 パナギア・ゴルゴエピコオスとは「祈りに迅速に答えてくれる聖なるマリア」の意味。国王オットーが追放された後、「聖エレフテリオス」(エレフテリアは「自由」の意味)と改称された。

 下の写真は、教会南側をもっと近くから撮影したもの。

南側  西側扉の上に再利用されているのは後2〜3世紀の「アッティカ公式祝祭カレンダー・フリーズ」。下の写真は西側(正面)の一部を拡大したもので、グリフィンと蛇を食べる鳥を描いたビザンツ時代のレリーフの上に見えるのがそれ。

ミトロポリス

Panathenaia  それぞれの祭は代表的なシンボルで表現され、カレンダー順に並んでいる。パナテナイア祭の行列のシーンでは、アテナのローブを運ぶ船が描かれているが、キリスト教時代に加えられたマルタの十字につぶされてしまっている。左側から二番目の十字の右に、車輪だけが見えている(右の写真がそれ)。
 下の写真はフリーズの一部を拡大したもの。 Attica Festive Calender スフィンクス

右の写真は、西側(正面)に再利用されているビザンツ時代のレリーフを拡大したもの。人間の頭(と下の二頭は翼)を持つライオンのようなものが描かれている。

十字
 左と下は教会北側のレリーフ。下のレリーフでは、中央の人物が彫られた時代と十字架が彫られた時代が異なるように見える。

ビザンツ時代の彫刻

参考文献

• Paul Hetherington, Byzantine and Medieval Greece, London/ John Murray 1991, pp. 72-73.
• Robin Barbar, Greece (Blue Guide), London- N.Y. 2001 (Revised reprint of the 6th edition of 1995), p. 97.
• Christopher Mee & Antony Spawforth, Greece: An Oxford Archaeological Guide. Oxford/ OUP, 2001, p. 76.
• Robin Barber, City Guide: Athens, London/ A&C Black, 2002, pp. 146-47.


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