<場所> ギリシャ アッティカ アテネ
アクロポリス南側のふもとに位置するオデイオン。パウサニアスによれば、大富豪ヘロデス・アッティコスが、亡き妻レギッラ(後160-161年死去)を追悼するため、170年までに建造した。
ファサードの高さは28メートルあり、かつては大理石板がはられていた。オーケストラ席や座席の床にも大理石が用いられ、収容観客数は5000人ほどであった。
このオデイオンは、一般的なギリシャの劇場のレイアウトと二つの点で異なっている。一つは、非常に高い三層作りのファサード(=舞台の背景)で、座席がちょうど半円になるところで終わっている点にある。ギリシャの劇場の座席は、270度ほどのおおぎ型である。もう一つは、ギリシャの劇場に屋根がないのに対し、オデイオンには屋根があることである。屋根は、非常に背の高いレバノン杉で葺かれていた。
1950年代に大理石の座席が復元されて、現在は劇場・音楽堂として用いられている。
