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ディオニュソス神殿

New Temple of Dionysos

<場所> ギリシャ アッティカ アテネ ディオニュソス劇場サイト

 ディオニュソスの劇場がある場所はまたディオニュソス神の聖域でもあった。パウサニアスの証言によれば(1.20.2)神殿は二つあり、一つは「Eleutheraiのディオニュソス(ディオニュソス・エレウテリオス)」のもので、もう一つには、有名な彫刻家で、フェイディアスの弟子であるアルカメネスが作った、金と象牙のディオニュソス像が安置されていたという。

New Temple of Dionysos
 上と左に写っているのは、より新しい前五世紀末か前四世紀の神殿で、ここにはアルカメネスのディオニュソス像が安置されていた。奥行き21メートル、幅は9.6メートルある。

 下の写真、手前に写っているのはディオニュソスに捧げられた祭壇の跡。奉納された像を設置した台の跡かもしれない。右後ろに見えているのが、上で説明した四世紀の神殿。

New Temple of Dionysos

 下の写真に写っているのは、上の神殿より北側(劇場に近いほう)にある、古い前六世紀の神殿の跡なのだが、保存状態は極めて悪い。後ろに見えている壁は、前四世紀に建造されたストアの一部。

Old Temple of Dionysos

 ディオニュソス神の崇拝は、ボイオティアとの境にあるエレウテライ市からアテネ(アテナイ)に導入された。このため、この場所でのディオニュソスには、Dionysos Eleutherios(エレウテライのディオニュソス)の名がある。古い方のディオニュソス神殿の建造が前六世紀、ペイシストラトス家の支配時代であることから、アテナイにディオニュソス崇拝が持ち込まれたのもこの頃ではないかと推定されている。

 この神殿は、春に行われた大ディオニソス祭りの舞台でもあった。

参考文献


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