
エギナ島にあるアフェア神殿を正面(東側)から撮影。
なお、「アフェア」は現代ギリシャ語読み、「アファイア」は古典ギリシャ語読み、「アファエア」はラテン語読みで、どの読み方をしても間違っているとは言えない。
あまり有名ではないが、「アファイア」というのは女神の名前。かつては別の神の神殿だと思われていたこともあったが、1901年に発見された前550年の碑文によって確実に同定された。この場所におけるアファイア崇拝は、少なくとも幾何学文様時代まで遡ることができる。
ここに建てられた最初の大神殿の建築は、前570年ごろに始まり、前六世紀の半ばに完了したらしい。他のギリシャの神殿同様、かつては彩色されていた。しかし、最初の神殿は間もなく火災にあい、その後、さらに拡大して再建された。この工事は、恐らく前六世紀の終わりに始まり、前490-480年にはまだ続いていた。柱はドーリス式であるが、柱頭が大きく、柱が太い、アーカイックなタイプである(コリントのアポロン神殿がこれに類似している)。
柱の数は、前後に六本ずつ、側面に十二本ずつ、計三十二本だったが、現在残っているのは二十四本。北側に立つ三本以外は、全て一本石でできている。神殿は地元で産出する石灰石でつくられており、古代にはストゥッコで赤く彩色されていた。
この場所でのアファイア崇拝は、前一世紀頃に廃れたとみられる。