
ヴァーリは、アッティカ半島の西側、ヴリヤグメニやヴァルキザといった海浜リゾート地からは少し内陸に入ったところにある小さな町。ここには、街道沿いにギリシャ風焼肉レストランがたくさん並んでいることで有名で(一番上の写真)、週末になるとギリシャ人がたくさん車で集まってくる。アテネ空港からアテネに向かうバスがこの街道を通るので、来たことはなくても、通ったことのある人は多いはず。
分かりにくいと思うが、右上の写真はレストランのキッチン。このように、キッチンが道から見えるようになっている店が多く、羊の丸焼きがぐるぐる回っていて迫力いっぱい。

2009年4月、私たちは二人でヴァーリまで食事に来た。
ギリシャ人から聞いた話では、ヴァーリではかつて、ギリシャの民族衣装を着た人が客引きをしていたのだそうだ。残念ながら、この光景はもう見られない。客引きをしているのはほとんどが白衣姿のおじさんやお兄さんたち。これは、ギリシャの肉屋さんは普通、白衣を着ているから。店の外見はどこの店も似たり寄ったりで、メニューが外に立っているわけでもない。とりあえず老舗である「タ・ヴラヒカ」という店に入ってみることにした。1963年創業だそうだ。

お店の中→
肉を解体して、調理するキッチンは、他のものを調理するキッチンとは別になっており、道路や客席から見えるようになっている(右の写真、ガラスに囲まれている部分がそれ)。白衣のおじさんたちが大きな肉の塊を鉈(ナタ)のような包丁で切っていく様は、まるで肉屋だ。

なぜなのか、この店は食べ物の注文を取る人と飲み物の注文を取る人が別で、食べ物の注文をとりにきた人に「ビール」と言うと、「飲み物係りに言って欲しい」と言われた。
注文を終えると、肉以外の料理だけが先ず、奥にあるキッチンから運ばれてきた。ここに写っているのは、フライドポテト(€2.80)、キュウリとトマトのサラダ(€3)、そしてザジキ(€2.80)(ヨーグルトとキュウリ、ニンニクを合えたもの)。パンは注文してもしなくても必ず出てくる(有料・・・これはギリシャでは普通のパターン)。

それらを突きながら待っていると、肉が肉キッチンから運ばれてきた。
手前に写っているのがアルニ・プシト(ロースト・ラム)(€10)、奥の皿に写っているのは豚肉のエクソヒコ(€7)。付け合せはついてこないので、別注文することが必要。
この写真だとラムがものすごい量に見えるのだが、骨が多くて、実際には大したことがない。これで10ユーロはちょっと高いと思う。

「エクソヒコ」(田舎風)という料理は普通、羊を野菜やフェタチーズとオーブンで焼いたもののことらしいが、この店のエクソヒコは豚肉で、まわりに脂肪を巻きつけて焼いたもの。野菜やチーズは入っていない。こちらは、骨がなくて、すべて食べられるので、ラムとは逆に安い感じがした。
以上に、ビール一本と水大ボトル(小ボトルはない)を注文して、合計31ユーロ。なかなか美味しかったし、まあまあのお値段ではないだろうか。他のギリシャ人がやっていたように、もっと大人数で来て、キロ28ユーロの羊肉などを注文すると、割合的に安く上がると思う。

アテネ方面から来て、一番上の写真に写っている道を少し先に行くと、古代の遺跡がある。看板も何も立っていないので、何の遺跡かは不明だが、古典期かヘレニズム時代のものだと思う。
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