デロス島 イタリア人のアゴラ
イタリア人のアゴラ
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 デロス島の商用港から程近いところにある、ヘレニズム後期のアゴラ。イタリアからやってきた商人たちが使用していたため、「イタリア人のアゴラ」という名前がある。ここに集まった商人たちが守護神として、交差路(コンピタ)のラレス神(Lares Compitales)やヘルメス神を祀ったため、コンピタ崇拝者のアゴラ、ヘルメス信徒のアゴラといった名前でも呼ばれる。

 広場を中心に商店や事務所が立ち並んでいた(二枚目の写真)。

 写真中央に見えている二つの神殿跡は、商人たちの組合がヘルメスとその母マイアに捧げたもの。

 101x69メートルと、かなり広大な広場で、周囲は白い大理石の円柱でできた列柱廊に囲まれていた。建設は前110年頃に遡るが、ミトリダテス戦争で被害を受けて、その後修復されている。前50年頃には、すでに使用されなくなっていたようである。

 この場所からは、アゴラの建設に尽力したガイウス・オフェリウス・フェルスの大理石像が見つかっている。この像を作ったのは、従兄弟関係にあるトリコスのディオニュソスとティマルキデスというアテナイ人の彫刻家であったが、この家族は、ローマでローマ人有力者の彫刻を作成していたことが知られている。これは、当時のアテネ、デロス、そしてローマの密接な関係を象徴している。

 背景に見えるているのはキュントス山。

参照文献

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