<場所> ギリシャ アテネ近郊 エレフシナ

大プロピュライアの項で既に述べたように、エレフシナの遺跡には大小二つのプロピュライアがあり、ここに写っているのはより内側にある、小プロピュライア。帝政中期に大プロピュライアが設けられるまでは、こちらが本来の入り口だったらしい。

上に写っているのは、アッピウス・クラウディウス・プルケルの名前が刻まれた碑文のあるアーキトレーブ(CIL III, 547)。この碑文は、プルケルがコンスルであった年(前54年)に、デメテルとペルセフォネ(ラテン語での名称はケレスとプロセルピナ)に捧げるため建設を誓い、キリキア総督であった間(前53-51年)に着工し、彼の死後に、二人の甥で相続人であった、プルケル・クラウディウスとレックス・マルキウスが完成させたものであることを伝えている。
メトープの部分にはデメテル崇拝に関係した、麦の穂、聖なる籠、ケシの花などが彫刻されている。
