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ペイレネの泉
ペイレネの泉

<所在地> ギリシャ コリント(コリントス)遺跡

ペイレネの泉
 レカイオン道に面したプロピライアの横に立つ水飲み場。前五世紀の悲劇詩人エウリピデスがこの泉に言及し(Medea, ll. 68-69)、またパウサニアスにも記載がある(2.3.3)。ギリシャ神話によれば、アルテミスが事故で殺害してしまった息子の死を嘆く母ペイレネが、泉に姿を変えたのだといわれる。
 ローマ時代の人々は、この泉の水が、アクロコリントスにある同名の泉からいていると信じていた。

 現在見られる建築物はほとんどローマ時代のもの。上の写真は泉の南側で、右の写真は北側。上の写真に写っている、六つのアーチがついたスクリーンはアウグストゥス時代に造られた。他方、右の写真に写っている中庭、分厚い壁などは二世紀の後半に建てなおされたもの。この場所からは、ローマ時代の大富豪ヘロデス・アッティコスが妻に捧げた像の台が発見されており(博物館に収蔵)、ヘロデスが泉の修復に資金を提供したことが推測される。

 下の写真は、南側スクリーンの内側を撮影したもの。前六世紀から五世紀には、左下の写真の奥の部分から水を汲んでいた。その前にある、イオニア式の柱つきスクリーンは前三〜二世紀のもの。右下の写真からは、かつてこの部分がフレスコで装飾されていたことが分る。

ペイレネの泉 ペイレネの泉

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