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レスヴォス島: リモノス修道院
Leimonos Monastery
Iera Moni Leimonos
 レスヴォス島中部ダフィアという村の近くにある修道院。最盛期には150人もの修道士が暮らしていたが、現在はほとんど人がいない。

 1526年、後にミティムナ主教となる聖イグナティオス(ヨハネス・アガリアノス)が創建したものだが、それ以前、ビザンツ時代にはすでにここに教会があったらしい。イグナティオスが創建した当時にはタクシアルヒス(大天使ミカエル)に捧げられていたのだが、イグナティオスが聖列されると、聖イグナティオス修道院となった。しかし、その後、リモノスの名前で知られるようになる。牧場を意味するleimonasから来ているらしいが、その由来については、修道院の周りが牧場だったからという説と、修道院が精神の牧場であったからという説の二つがある。

 古いイコンや貴重な聖遺物が収蔵されているらしいのだが、私たちが訪れた日には閉まっていて、建物しか見ることができなかった。中にいたお婆さんによると、修道院の番人をしている人が病気で病院に行ってしまったので、臨時休業だったのだそうだ。残念。

Leimonos
 修道院の外側には、左に写っているような小さな礼拝堂が沢山(本当に沢山!)立っている。修道院の前でカフェテリアを経営するお姉さんに、これらは何かと尋ねたら、この修道院で願掛けをした人が、祈願成就のお礼に建造したものだとのことだった。

 こんな風景を見たのは初めてだったので、大変驚く。

Leimonos
 修道院の敷地の中に立っているキオスク。

 柱にかかっていた札によれば、これらの柱は、1526年に聖イグナティオスが建てた教会のものなのだそうだ。ということは、もともとの教会はずいぶん小さかったにちがいない。


 ところで、これはどのガイドブックにも書いていないことなのだが、現地に行ってみると、この修道院の主教会は女人禁制と書かれている。周囲の建物や博物館には入れるのだが、主教会とその周りの空間は立ち入り禁止。ただ、先のカフェテリアのお姉さんは入ったことがあるような口ぶりだったので、入れる日もあるのかもしれない。

 さて、下の写真、左側は主教会の壁についているアギアスモス(聖水)の汲み口、右は修道院の敷地内にあった水飲み場。両方とも明らかにイスラムの建築様式だ。特に右のものは碑文をはがしたような形跡がある。

Leimonos Leimonos
Leimonos
 左も修道院の敷地内にあったアラビア文字の碑文。上下逆になっているが、たぶん墓石ではないかと思う。アラビア文字の碑文はこの他にももう一つあった。

ガイドブックには、オスマン・トルコ時代、ここは知的な中心地で、秘密学校(オスマン朝支配下、ギリシャ語の正式な教育は禁止されたので、修道院や教会の中で密かに行われていた)があったと書いてある。

 では、このアラビア文字の碑文は何なのだろうか?謎だ。

Leimonos
 敷地の中には孔雀が沢山放し飼いにされていた。小さな鹿のような変わった動物も飼われていて、ちょっと動物園のようだった。

参照資料

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