ミコノス考古学博物館
Large Pithos with the Fall of Troy
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<場所> ギリシャ キュクラデス(キクラデス)諸島 ミコノス島 ミコノス市


 ミコノス市にある考古学博物館は、1898年にレニア島から出土した考古学的遺物を収蔵するため1902年に建築された、とても歴史ある博物館の一つ。ミコノス島から見つかったものも、少数ながらいくつか展示されている。

Large Pithos
 一番上、左、下の写真に写っているのはすべて同じもので、ミコノス島から出土した「ピュトス」と呼ばれるタイプの陶器。前七世紀のものと推定されている。高さは1.40メートル。

 陶器の全面に、トロイ陥落をモチーフとした細密なレリーフが施されている。つぼの首の部分(写真下)には、トロイの木馬が描かれている。

トロイの木馬
足跡
足跡
 葬送モニュメントと思われるが、よく分からない。前面には、左の写真に見えるように(あまりよく見えないが)、碑文が刻まれている。像を置くための石の台に足型が残っていることはよくあるが、足の形がこのようにリアルに刻まれていることはないので、これだけで完結したモニュメントなのだろう。

人形と指輪
 陶器やガラスでできた小さな人形と指輪。

 この考古学博物館には、レネア島で見つかった墓碑が多く展示されている。これは、アテナイがデロス同盟の覇権を握ったとき、デロスに人を葬ることを禁じたため、対岸にある無人の島レネアがデロス住民の墓地となったため。
 下はこれらの墓碑のいくつか。左下の墓碑はレニア島で見つかった、前二世紀から一世紀のもの。下に見るテルティア・ホラリアの碑文と同じ構図である。右下の墓碑はグリュコンという名前の男性のもの。海で命を失った人らしく、石の上に腰掛けて思いに沈むポーズをしており、右には船の舳先が見えている。「プロトゲニスの息子グリュコン、徳高き人物が汝に別れを告げる」という碑文が刻まれている。やはり、前二世紀から一世紀のもの。

夫婦の墓碑 グリュコンの墓碑

 この二人もやはり海で命を失ったらしい。左の碑文には逆さまになった船が、右の碑文には船と海で泳ぐ(溺れる)人が彫刻されている。

Tetia Horaria Monument
 テルティア・ホラリアという女性の墓碑。レニア島のヘレニズム期の墓地で発見された。もともとこの石碑は、彼女の石棺を含むもっと大きな台の上に載っており、その部分に彼女の名前が刻まれていた。前二世紀から一世紀。
 椅子に座っているのが死んだ女性、右になっているのが夫と考えられる。両方とも右手が破損してしまっているが、死者のレリーフにヨく見られるポーズである「右手の握手」をしていたに違いない(上にある、別の夫婦の墓碑を参照)。テルティアの傍らには、奴隷らしき女性が箱を持って立っている。

関連リンク

ギリシャ文化省ホームページ:「ミコノス考古学博物館」

参考文献

• Robin Barber, Greece (Blue Guide), London- N.Y. 2001 (Revised reprint of the 6th edition of 1995), p. 648.
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