ヴァシー 考古学博物館
巨大クーロス

サモス島の首都ヴァシー(もしくはサモス)にある考古学博物館には、サモス島から出土した貴重な彫刻、陶器などが展示されている。特に、女神ヘラの聖域「ヘライオン(現代ギリシャ語ではイレオ)」で見つかった彫刻が重要。なお、この考古学博物館、二つの向かい合った建物に分かれているので、一つ見ただけで終わりだと思わないよう注意。

上に写っている巨大なクーロス(青年)像は、高さが5メートルちかくもある。素材はサモスで産出する灰色の脈の入った白色大理石。胴体部分は1980年、頭は1984年にサモス島のヘラ神殿で発見された。聖道沿いに立てられていたものと見られる。

腿に刻まれた碑文(Isches anetheken o Resios)から、「レシオスであるイスケス」という人物による奉納物であったことが分かる。「レシオス」というのは、彼が住んでいた場所の名前を形容詞化したものかもしれないし、所属していた部族名に由来するのかもしれない。

前580年から560年ごろに作られたと見られる。クーロス像がこのように大きく作られたのは、最初の時期だけで、やがて等身大か、それより少し大きいぐらいのサイズになる。

ゲネレオスの群像
「ゲネレオスの群像」と呼ばれるアーカイック期の彫刻群。ヘライオンで見つかった奉納物。彫刻家ゲネレオスの作品で、上のクーロス像よりは少し後、前560年から540年につくられた。もともと五人の女性(コレー)と一人の男性像からなっており、この博物館には男性像と女性二体が、ベルリンのAntikemuseenに女性一体が収蔵されている。


 これらはローマ時代の人物彫刻。この考古学博物館には、ビザンツ時代初期にまで及ぶコレクションが集められている。


関連リンク

ギリシャ文化省のサモス考古学博物館のページ
http://www.culture.gr/2/21/211/21121m/e211um05.html

ページの最初に戻る

copyright notice